後ハッピーマニアを一気読みしてめちゃくちゃよかったという話です。
物語というかAND JUST LIKE THAT…(セックスアンドザシティの登場人物50代の話)と同じく物語っていうかそれぞれのドラマが良すぎたんですよね…それぞれってかゴメンだけど女性の話がよすぎて(男性は言い方悪いけど添え物というか…)
私は読んでこう思ったという発露というか…ただの一読者が登場人物の妙をこう見て楽しみましたという感想です。
最終話まで読み切って
やでもさ、シゲタとフクちゃんがふりだし(ハッピーマニア)に戻るの最高すぎる。
見たかったシスターフッド過ぎる。しあわせ。後ハピの途中でシゲタが「あたしはフクちゃんの人生の添え物では?!」って言い放ったところで
私もやっと「シゲタとフクちゃんが見たいがためにハッピーマニアを見ている」ということに気がついた。それはそう。
結局、安野モヨコの描くシスターフッドが好きなのよな。
メロいクソ男こそが安野モヨコが描く添え物でありペーソスを知らずにのうのうと描かれていることが後ハピで発覚した。ヒデキと高橋と三島で。
た…高橋…
でもマジで高橋は⋯誰も救えない⋯
会社の同僚が「あの嫁(高橋がホモソーシャルに入れる唯一のてだて)と別れたのか?」でザザッと周りが手を引いたの凄かった。
しかもだいじなプレゼンほっぽり出して走ったのは詩織のもとというところで「見切り」をつけられたのもヤバい。
本来、恋愛漫画でそうして全てを投げ出しても愛する人の元に走る人は「受け容れられる」のがセオリーなんだけど高橋は「同窓生の共同経営者」から梯子外されるのが現実ぽかったのも凄くいい。
高橋って恋愛ドラマの中だとすごい優良物件なんだけど、結婚となると一気に離婚エッセイの夫になる。
寿子という女、そしてその子どもに当たる若者たちよ…
あと女が女への乾いた嫉妬をしていてそれを寒々と描くの凄い
寿子の娘の鼻の描き方と、鼻は変なのに性根は実はそんなに腐ってなくて、多分寿子が会長職退いたら会社立ち行かなそうな「2世のままごと感」の乾いた感性が良い。
優しさが染みることはないのがいい。若い世代のその場すらしのげない正義感と価値観は親世代のせいそりゃそうなんだが⋯
それと女風の男の子たちが「その場の欲望」を優先させて生きているのも、なんか時勢を表現してて良かったな。きっと強盗も翔太も自分が家庭持ったり成功したなと思ったときどちらもフクちゃんもシゲタも一切思い出さないしアレは自分の手柄なんだろうなっていう乾いてる感じとか。
お待ちかね詩織の話だよ(高橋の浮気相手)
あと詩織の見た目以外の「正しさへの呪縛」の要素は確実にあの姉の正論パンチで殴られ続けたから。なのにあの姉貴が気が付かずにずっと殴りつつけているからなのも凄い。
しかも詩織も姉貴が苦手なのはわかってるけど主体性がないから正論にとらわれ続ける。
一生あの正論の怨霊に「男に舐められ続ける」容姿を持っているだけで、理由もなく正論で殴られているのに気が付くことはない、この世にこんな恐ろしいことがあるなんて…女の敵は女(姉貴)なのに気が付かずに生きるのか…なんというか幸せになれ…私のあずかり知らぬところで…。
若者が自由で抑圧されている⋯ので詩織はマジで女高橋(女性のホモソーシャルで認められているのはクソみたいな男に集られやすいから)だから、「詩織をだいじに思って接する不倫の末奪った(湾曲)旦那(高橋)を意味もなく嫌う詩織」になった瞬間女ホモソーシャルから梯子外されてて⋯多分このあと詩織は「夫が嫌いになりました。」という高橋を汚物としたエッセイ漫画を描⋯かないな。それは子供がいないから。いたら描いてたと思う。(インスタで連載して未婚の女性やDV旦那と離婚協議中の女性ユーザーに粘着される。)
そして詩織や高橋はその共同体から外れた瞬間「あいつなんでいたんだっけ?」「〇〇で便利だった」という嘲笑の対象となってグループ内の明確ではない序列のなかで確実に一人だけ「一番下」と判明してるメンバーなんだよな。
そして高橋は、ほとんどの恋愛漫画の王道主人公達のソレなんだよな。
シゲタカヨコはカーボーイよ…
でも、そもそもハピマニは恋愛が主軸ではないんだよ(そんなわけあるかかもしれませんが、私はそう都合よく受け取らせてもらいました。)
というか女というドラマ。放浪してどこに帰り着くのか…という帰巣という意味では彼女はカーボーイだと思った。ハピマニでは巣を見つけたかもしれない…となる
ただ、朝起きたら高橋がキモすぎて着の身着のままで新幹線に乗りフクちゃんのところに行ってしまう。それを迎えに行く高橋。これ恋愛漫画なら女性読者が高橋にキュンするところ(多分、すみませんわからないから適当に言いました。)けどハピマニでは「自由を捨てたのだ」となる。すごいぞ。キュンではなく「自由を捨てた」これをカーボーイの安息ととらえずして何ととらえるんだ。キュンではなくなぜか無性に泣きたくなったシゲタカヨコは喪失と自罰でいっぱいだ。
なので普通恋愛漫画だったら高橋には女高橋があてがわれ結婚で連載終了なわけだけど。
恋愛漫画じゃないからシゲタという「高橋全然好きじゃない自由なカーボーイ」があてがわれる。
でも20年近く高橋はシゲタを愛で飼い慣らせたハズなんだけどそれはなんの呪縛も効力もなくシゲタは一時的に得た「巣」が無くなっただけで実はそこまで悲しくない。捨てたはずの自由が手に戻ってきているのだから。
うわーーーどうしよーーーと放浪したら巣そっちのけになって巣のことはたまに思い出すだけの「パーツ」となりまた自由を得た。
ただシゲタはやや自罰的なので高橋の気持ちが自分から離れるのは「そりゃそうだ」という気持ちがいつもどこかにあるのがシゲタのものすごく良いところでありダメなところなんだよな〜
もっと自分に優しくあれ!行動力がある自分を愛せ!
シゲタが不倫相手である詩織をいっさい攻めないところがそこなのよな。
あとふとわれに返ってまだ男に求められたい自分をダメだと思って苦しんでいるところがシゲタの好きな部分。
再びの女高橋
同じ自罰的なところがある詩織は自分を責めてる「フリ」で姉に「アンタが正しい」と言ってほしい「被害者ムーブ」をかましている
(但しこれは職場の人やうわべだけの友人たちには絶対見せず、あくまで詩織にもなびか非があるのかも⋯なんで大丈夫です!みたいに振る舞っていて最終的に姉に正論で殴られるための盛大な前振りでもある)
後ハピ登場人物について思うところありすぎだろなんだけどまじでさ〜
高橋はドラマ版の金子賢は一途でかっこよかったが原作では全然かっこよくないけどひたむきではあるんだよな。(一途ではない)今回はマジで詩織とその姉が一番嫌かもしれん。
ほんとひっそりと嫌な女を忍ばせるの上手いよ⋯高橋の母より詩織の姉のヤバさ⋯しかも詩織は完全に姉貴に支配されてる。けどどっちもその自覚がなくて姉貴は自分は悟っているとおもっている。ただ人生ごとなにもないまま閉経しただけの誰ともかかわってない女なのに。妹を正道に導くみたいな面やばいよ
おまけの姉貴!
(ACT31/1P目)こんな1ページでコイツと居たら息すらできないみたいな女描くのうますぎんだろ凄いよ。なんだよ寺の掲示板の前で庭を清掃する女とかこの世の何より怖えよ。
しかも自分の妹をこんな憎き敵みたいなイメージにしてきて。(可愛ければ可愛いくイメージするほど、こういう女は自分の支配が及ばない可愛い女を敵視すると思っている)
とにかく、すごいぞ後ハピ!フクちゃんはずっとかっこいい親友の保安官(どこででも根を下ろすことができる)だしな。あこがれるぜフクちゃん。
セックスアンドザシティもフルハウスも後ハピも続編がすごい!
フルハウスはフラーハウスになってまさかあのキミーがあんなことになるなんて思わなかったよ。むちゃくちゃ泣いた。キミーでだぞ!

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